こんにちは、世界樹の人です。
今日はいつもと違った視点、農業という観点からお茶について触れてみようと思います。
日本の農家の方の収益がしっかり上がるように、農林水産省の方は毎日真剣に仕事をしてくれています。
ついでにブログの機能を色々試行錯誤使用しています、見出しがでかくなったりしてますがご容赦ください笑
まず、日本茶、中国茶、台湾茶の違いについて
お茶は基本的に6大分類で分けられます。(緑茶、白茶、黄茶、黒茶、青茶、紅茶)これは製法の違いであり(発酵度ではない※重要)、国の違いではありません。よく、緑茶は日本でしょ?、とか、中国茶は烏龍茶でしょ?と仰る方がいます。確かに日本では主に緑茶が作られていますが、日本の茶葉で烏龍茶を製茶すればそれは日本茶の烏龍です。ようは茶葉のとれる場所の違いだけです。
ここ数年の日本茶農家さんの平均年収は約100万円と言われています。ここまで下がった理由としては、私は大きく分けて3点あると考えています。中国での茶業は日本と違いまだまだ稼ぐこともできますが、同じような問題は抱えています。
①急須でお茶を飲む人口の減少
これについては精査する必要もありません。
日本では、人はお茶を飲むもの、からお茶を嗜む人、に変化しました。
これには様々な要因があり、開国後西洋への憧れが強く珈琲文化が深く浸透したことや、時間がなくコンビニのペットボトルを買う人が増えたこと等、色々です。効率優先しなければい生きていけない現状、お茶をゆっくり作る時間があれば他のことをする、しょせんお茶なんて、、、それが普通の感覚かもしれません。
②離農
①と似た理由で、根本を紐解けば時代の変化、と言えるべきところですが、やはり生産性の悪い産業は淘汰されていきます。これは仕方のないことかもしれません。当然、皆稼ぐことができる仕事をしたいものです。
しかし、みんながみんな電子化された世界でお金稼ぎに投じれば、スーパーロボットが農業の全てをやってくれない限りは人間は生きていくことはできません。第一次産業として本当に重要な位置づけであるはずの農業は、泥臭い、生産性が悪い、稼げない、等のイメージで離農が進みました。
ただ、近年逆に若者も田舎で農業をして暮らしたい、という方も増えてきて、休耕地再整備、なんかしているところもあります。これは、アスファルトジャングルに疲れて、風と土に触れ合っていたいという気持ちが強まったことが要因かもしれませんが、本当にいいことだと思います。こういう方はどんどん受け入れて環境整備する抱擁力が地方自治体には必要だと思います。
③気候変動
気候変動は全ての敵でありながら、つかず離れず生きなければいけないこの世の摂理の1つです。
私は前職で気候変動による影響を鑑みて洪水対策を行う河川計画の仕事をしていましたが、相手が地球や宇宙である以上、後手に回ってしまうのは仕方がないことだと思いますし、読み切れないことがあって当然です。
自然環境が変われば、成育する植物も変わる、、その中でもチャノキはまだ成育させやすい植物だと思いますが、環境にあわせたブラッシュアップが必要である仕事はそれだけで先が思いやられる難しいものなのです。

西安の茶城。日本には茶葉だけを取り扱うビルはない。
ここで私の考えと、中国茶を発信している理由を数点記します。
最近よく中国人に間違われますし、スパイとか言われることもあります笑
しかし日本人の矜持を捨てた覚えはありません、1人の人間として考えて行動しているだけです。
スパイとかかっこいいわ、脊髄が怪我してなければジャッキー映画みたいなスパイになりたかったわ。
中国茶の発信、筆者の文化感
極端に悪い中国、アジアのイメージの払拭
知っている人には不要ですが、中国だから、という理由で物の判断を悪い方向へ持っていく人が日本にはとても多いです。じゃあもうメイドインチャイナ使うな!と思います。
そういう日本人に正しい価値観を持っていただきたいので、中国の街を旅して写真や動画をUPしています。文化の違いはありますが、技術の違いはそれほどありませんし、なんなら日本が勝っている技術はもう少ないのでは、と思うところです。
ITや建設業界でも、OADにおいても日本は勝てていません。Youtubeでは日本擁護の動画が上がっており、その動画のコメントでは「やはり日本の技術は世界に誇れる」というような思考停止なものも見受けられます。
高度経済成長期の昭和の時代にブラック企業で血のションベンを出しながら働いた僕らの先輩方が作った日本の上で胡坐をかいているだけの今の多くの日本の公務員、社会人が、ホワイト企業やら働き方改革やら進歩より自身の安定しか考えることのできない思考で近隣諸国の現状に目を向けることすらせず、今なお食うか食われるかの世界で戦っている国に勝つことなど絶対にできません。技術職をたったの12年ですが、やってきた感想です。勿論こうでない人も沢山しますし、このような方でも優秀な方も沢山いますが。
中国のものはまずい?ならまずこのお茶を飲んでみろ!
美味しいだろ?なら仕事中も飲めよ!
中国のものもいいもんだな、、、もしかして料理や技術に関しても中国って凄いのかな?
こういう流れを期待します。私には大きなことはできないので、価値観の根本に少しでも影響を与える刺激を配れたらと思っています。
知りもしない癖にテレビやネットの情報だけで否定する輩は大嫌いです。その卑怯さはイジメと同じです。
反対に、無心に中国は素敵!というのもどうかとは思います。
お茶が持つ効果、その素晴らしさ
日本には漢方を始めたとした卓越した薬草技術がありましたが、現在は1900年代初期に発信された蘭方を基準とした医政によって医術が成り立っているので、この薬草技術は失われつつあります。これは本当に勿体ないことです。
例えば、お客様の中で、冬は寒いから温かい緑茶を飲む、と仰っている方もいます。
これは真冬に薄めた解熱剤を摂取しているようなものです。紅茶を飲みましょう。
寒性、温性だけでも理解すれば、日本人の茶生活はがらりと変わります。
中国では小学生も飲み分けています、こういった細やかな気配りは日本が学ぶべきと思っています。
こういった中医学に関するところもありますが、日常の休息にお茶を取り入れると本当にほっとして体の調子も整うものです。珈琲も私は好きですが、珈琲は量を飲めないのでやはりお茶にしかできないことです。
大きなことはできないので、日常の些細でもほっとするような幸せを皆様にお配りすることができればと思っています。
そのために、新たなティーライフを築きたいと思っている方には全力応援して、茶板とか仕入れます笑
茶農家を含む農業の素晴らしさや必要性の再認識
私のやっている商売の仕組みは、儲けることができるのは中国の茶農家、そして私、私の卸先の飲食店、という感じです。
確かに、中国のお茶を飲み始めると日本茶は少し退屈に感じてしまうところがあります。中国は全部手摘みですしね。
ただ、今中国の製茶技術を取り入れて和紅茶を作っている日本の茶農家さんも凄いと思いますし、機械採取でお茶を作ってスーパーに格安で卸している茶農家さんも凄いと思います。
中国茶を広めることで、本来お茶というのはとても価値があり作るのが大変なもので、日本の安いお茶に対する認識、ひいては農家さんへの認識も変わればいいと思っています。
私は人間はどこまでいってもある種の原始的な生活からは抜け出さないと信じています。
行き過ぎた発展は超SFにまでいかないと、ターミネーターになってしまいます。
逆にやるなら早く行き過ぎてほしいです、ターミネーターをすっ飛ばしてスターウォーズまでいってほしいです笑
お茶を知るということは、世界の文化を知ること、
无敌晓龙(無敵の龍君)
ひいては世界経済に興味を持つということだ
私の茶商はこういったところを目標にしています。
なんだかんだいっても、やりたかったらやってる、そういうことです。
国家公務員のまま、言いたいことも言えず死んでいくそんな人生じゃ、、、という感じです。
よく、他人が自分をどう思うかじゃない、自分が自分をどう思うかだ、と言いますが、
私は愛着障害でアダルトチルドレンで挙動不審で人間失格なので、やはり人の目がきになってしまいます。
気にするな、というような自己啓発本を何冊読もうが、これは治すことは不可能です。
となると、もはやなりたい自分になるしかありません。
私は、
「国家公務員で最年少で近畿支部の係長になった男」よりも、
「中国を旅してお茶を仕入れて売ってるなんか分からんけど変なことをいっぱい知っている人」になりたかったのです。
お金や仕事がなくても生きていくことはきっとできます。
人生を変えたり整えたり、ふとした瞬間に自然を感じさせてくれることで色々なことから我に返る、、、
お茶はきっとそんな存在なのです。
地球が育んだ水を体内に入れて感じることができる文化を読み取りましょう。
物理的植物チャージです(おわり)