回帰欲求

こんにちは。世界樹の人です。

もし、日本で今後余生を過ごすならどこにするか?という妄想に最近耽っていたのですが、
日本中を車で巡っている妄想をして、
食べ物やその土地の印象や吹く風を妄想して、
茶を淹れて時々楽器を奏で、フライングディスクを回せそうかとかも妄想して、、、

糸島に辿り着きました。はてさてどういうわけか。

これまではあまり日本に興味を持てない時間が長かったのですが、しっかりと目を向けてみるとやはりいい国であることは間違いありません。
虫歯になれば少ないお金で治してもらえるし、人は優しいし、トイレが綺麗です。
一度はやはり中国に住みに行きますが、いずれは日本に戻りたいですね。
その時に、島国の風を浴びながら暮らせるいい場所、茶業もできて、自然豊かで、生活リズムがゆっくりしていて、空港も近い。
これはもう糸島しかありませんな。

という妄想を重ねているところに、昨日糸島からのお客様が来られまして。
その方も移住者のようですが、糸島の良さを熱弁され、さらに心が動かされてしまいました。
どういう流れで人生設計を組めばいいかは分かりませんが、先のことやなりたい自分を目標に頑張ることも大事ですが、今できることを一生懸命することも大事なので、バランスよく今の自分にとって一番いい選択肢をとっていきたいと思っています。

今の自分には守るべきものがないので、ちょっとくらい無茶で自由なことをしてもいいのではないかと思います。

私がやりたいのは、こんな感じです。

  • 海の見える少し丘の風が吹く安い古民家を買って改修。自宅兼店舗にする。
  • 電気自動車とスーパーカブを買う。(バイクは何でもいいけど1台はマスト)
  • 茶業をする。店頭とネットでの茶葉・茶器販売。店内での茶教室。あとできればカフェ形式も。そして週休三日で成り立たせる。
  • 茶教室の茶室は超究極のこだわり茶空間に仕立て上げる。空間を売り物にする。
  • 外にも茶テーブルを置く。
  • 中国出張ももちろん続ける。
  • 休みの日は空に絵を描いて雲に乗って木星に遊びに行く。

最近知ったのですが、九州って雲南省なんです。
私が中国という国で特別雲南省に哀愁を感じるように、日本が好きな外国人は九州にそういう思いを馳せるようです。
となると、福岡が昆明か?
確かに、あの暮らしやすさとかその他諸々、雲南に近い感じがしてきた。

今後、日本では都会に外国人が溢れ、国の舵を取るのも純粋な日本の感覚を持った人間ではなくなってくるかもしれない。
私は今の日本を救うのは、究極のコンパクトシティ化にある気もしているが、きっとそのような大それたことは民主主義の国では起きやしない。
誰もが少しずつ疲れていて、誰もが少しずつ、諦めることに慣れている。
だから、疲れていない人は、どうぞ都会で働けばいい。
今の日本人はナルシシズム人格障害のように現状を受け入れることができていない。
少しづつ都会で文化発信をしてそれを抹消していきたかったが、私の資本では無理だ。

資本のない私は、茶を淹れ、火を焚き、 海の見える縁側で、  
この国と中国の“かつて”と“これから”をつなぐ場所をつくり、こんな世の中だからこそ、茶のように一時でささやかでも幸せを与えてくれるような価値のあるものを通して、少しづつ私の知ることを伝えていければ、それでいい。


保田與重郎さんが「日本の美は、山河の静けさに宿る。都会の喧騒にあっては、詩は死ぬ。」と言っていたのは100年前の話。古の陽炎はいとまに映るものか。