三国志の聖地成都■悠久中国茶の旅

こんにちは、先週金曜日に四川から帰国しました。
といっても時間はあまりなかったので、成都1日だけ観光しただけです。
その1日の時間の中に茶葉の買い付けもあったので、満足に全て周れて食べることはできませんでした。

観光の翌日に”妙心”さんという以前から取引させていただいたいているお茶会社さんところに訪ねさせていただき、お茶の試飲から茶葉の購入、今後の話までさせていただきました^^

四川はいいところですね、料理がおいしかったです。普通の日本人には辛すぎるのかもしれません。
僕は重辣(げきから)でも全然平気でした。

元々この油っぽくも美味しそうな鴨血を動画でみて食べたすぎて、成都行きを決めたのもあります笑

さてさて、まずはお茶の紹介から。

■広元黄茶

黄茶は六大茶の1つです。その内仕入れておかないとと思いつつ、今になりました。
主な生産地は安徽省や四川になります。
芽茶や葉、両方の黄茶があります。今回は一芯二葉のものを仕入れました。

黄茶は漢の時代から作らているお茶ですが、現在の生産量は全体の1%以下とものすごく少ないです。
個人的には好んで飲みません。高いし種類も少ないし、楽しむポイントが少ないです。
緑茶はその多い品種から色々な飲み比べが楽しいですが、黄茶は独特の悶黄(もんおう)という過程を経て作られることによる爽やかさとまろやかさがあり美味しいですが、個人的には緑茶でいいかな、という感じです^^;

もんおうは文字通り、葉を悶えさせます。酵素を失脚させる際の火入れの温度を強めたり弱めたりすることにより茶葉を黄色く変化させます。

四川の緑茶は青竹の香りがあったり、柑橘のような爽やかなお茶があるので、慣れない人が飲んだときに緑茶か黄茶か判別つかないと思います。品種の多い大陸のそれぞれ全く違うお茶飲み分ける楽しさがないところが、あまりおすすめしないポイントです。

■野生紅白茶

今回の仕入れの旅で一番面白かったお茶です。峨眉山という山の茶園にある野生の古樹になります。
見た目が奇妙な色ですね、白いけど赤い。発酵のさせ方は白茶で、自然発酵を何年も重ねた結果このような色になるようです。
味は果酸と言われる、独特の酸味があります。私はまるでヨーグルトやチーズのようと思いましたが、白茶好きのお客様が早速飲んで頂き、ヨーグレットと表現してくださいました笑
かなり好みが分かれるお茶と思います。
野生の余韻である花の香りも感じられます。

■小白大妙

今回仕入れた中で最も美味しいと思う白茶です。
上記と同じ山の茶葉です。標高1500mほどで降雪もある環境の厳しい茶園です。
しかし土壌が豊かで、独特のジャガイモのようなコクがあります。
10煎くらいでますし、1煎目から美味しいコクを味わうことができます。
今回一番おすすめできる茶葉です^^

■蔵茶

雅安市で生産される黒茶です。プーアール熟茶よりかは、茯茶に似ています。
どのような菌を用いているか、詳しい工程は聞きましたが教えてもらえませんでした。
茶葉会社の方に次回は茶園を案内すると言っていただきましたが、ここは見せてもらえないと思えます。
私が分かったのは、32の工程があり、そのほとんどが国家機密であるということだけです。

味はプーアールよりまろやかで、すっと体にはいっていく感じです。
質の悪いものを飲んでいないのでわかりませんが、この系統のお茶は質の悪いものは臭くて飲めないような代物もあるかと思います。購入の際は、茶底の匂いを嗅ぐ、試飲をする、これがマストです。

■飘雪
四川省のジャスミン茶です。四川はジャスミン茶は有名です。
ジャスミン茶は緑茶の茶葉にジャスミンの花の香りを吸着させますが、ベースとなる緑茶は福建省or四川省が多いです。
福建のジャスミンで有名なものは白珠龍ですね、BB弾のように丸まっているものです。これは春摘みのいいものは凄く美味しいですが、明後のものは渋みがつよく、花の香りの邪魔をする粗悪なものもよくみます。
その点四川のジャスミン、特に飘雪はあまりはずれがないイメージです。(もちろんあるとは思います)
特徴としては、緑茶が爽やかな柑橘のような味わいのものがおおいので、花の甘みを感じやすいというところです。
うちの店販売しているものは基本ずっと飘雪です。

ここからは軽く観光情報を。。。と思ったのですが、動画やインスタライブばかりしていて、全然写真を撮っていませんでした。。
いや写真も大事ですね^^;Youtubeあげたらまた載せます

■鴨血

中央の写真が鴨血です。四川の名物というわけでもありませんが、辛い料理に良く合うので、四川でよく食べられますね。
僕が日本で見ていたご飯の上にかけているものとは少し違いますが、美味しかったです^^
血というと少し抵抗がある方も多いと思いますが、中国では火鍋をはじめ様々な料理によく使われます。
左のアンニンはいい感じの甘さで、中和しながら食べれました。

■果子(グオズ)

油であげた饅頭のようなものです。
正直、それ以上でもそれ以下でもありませんでしたが、、笑
美味しかったです。

■冒菜(マオツァイ)

四川料理の代表、マオツァイです。
様々な野菜は肉を中華鍋で炒めて、辛いスープを注ぐ料理です。
この冒菜のマオという感じは、鍋を揺する(よくみる中華料理で中華鍋をふってる動作)の意味があります。
これは激辛でしたが、そんなに辛くなかったです。(僕基準)
じゃがいも、豚肉、レンコン、色々はいってました。
めっちゃ美味しかったです!!

■重慶麺

これは正式名称なのか分かりませんが、四川の人は朝ごはんは基本麺料理のようです。
全然関係ないですが、最近私も朝ごはんは麺です、というか、米高すぎませんか??;;
日本人が米を買えない時代になってきましたね。
お子さんがいる家庭はそれでも買うでしょうが、一人暮らしでは多分買いませんね。
業務用スーパーの800gで200円のソーメンで飢えをしのいでいます。

話がそれましたが、重慶もとい四川省の辛い料理はただ辛いだけではなく、ちゃんと旨味があるのがいいですね。
たまに都心で辛いだけの火鍋とかあるのですが、四川は美味しくて美味しくて。
しっかり翌日腹を下しますが、それでも食べます。

■蛋烘糕