春秋の都蘇州■悠久中国茶の旅


こんにちは。
5月、6月は中国で仕事をしており、その後日本の出店整備に向けて帰国していたのですが、
蘇州の関連会社に会えていなかったこと、日本で一週間ほどやることがなかったこと、中国でインスタライブをやってみたかったこと、ふつーに中国にいきたかったこと、、、等等
色んな理由があって1週間ほど蘇州に行っておりました。

偶然雲南省大理の友達も江蘇省に来ていて、蘇州まで来てくれたので遊ぶついでにインスタライブに参戦してもらいました。

僕はフォロワー130人程度の状態でライブしたのですが、結局見てくれたのはフォロワーの10人くらい+知らない人10人くらいって感じでした。インスタ、ライン等で流したんですが、少し広報も足りなかったと思います。
ライブ配信の難しさも色々感じました。
僕は蘇州の景色を流しながら歴史や観光情報、時々お茶の情報を説明したかったのですが、実際は途中から友達とゆるゆる散歩しながら、「今横にある食べ物は~だよー」とか、「あれは~っていう中国の文化だよー」という感じになっていて、そっちのほうがライブにはあってるんじゃないかと思いました。
以下、インスタライブの課題・問題列挙です。(悠久中国茶の旅の記録は↓へ…)
とある友達に僕は分析しすぎと注意されたことがあります。PDCAが癖になっています。

・冒頭で挨拶や説明を詰め込んでも、途中参戦の人が多いからその人たちにアプローチできない。
 ⇒内容はタイトル回収程度とし、後はいつ入ってきても何しているか分かる内容にすべき。(WS的な内容とするならしっかりした計画や予約制導入必要)
・話したりあちこち確認しながら画面を固定するのが難しい。思ってるより画面の揺れが視聴者は気になっていたよう。
 ⇒自撮り三脚では不十分。機材必要。
・そもそも周りが煩い中国では向いてない。
 ⇒スマホ全般がピンマイクと相性が悪い。スマホに顔近づけ話す必要があるが、改善必要。
・やると言ってた友達が始まる10分前に急に照れだして映らないと言ったこと。
 ⇒首根っこ掴んで参加させる。(今回も途中から慣れて色々喋ってはくれた)

まったり散歩の雰囲気を残しつつ旅行している気分を感じてもらいながら、僕の中国に関する知識を時々いれて見てる側の知識欲も満足させるような、そんなライブを目指してみます。

さてさて蘇州についてです。

蘇州は上海から新幹線で30分くらいですが、日本から行くと浦東空港に着くので、虹橋空港の傍の虹橋駅まで行って新幹線に乗る必要があります。
空港間は地下鉄で1時間くらいかかります。リニアを使っても40分くらいはかかります。なので僕は飛行機の値段の含めて検討して杭州から蘇州に行きました。杭州~蘇州は新幹線で1時間半くらいです。空港から杭州駅(新幹線の駅)は地下鉄で30分かからないので便利です。
ちなみに上海と蘇州も地下鉄が通っていますが、2時間くらいかかります。
中国の新幹線(高鉄)は2時間乗っても2500円くらいなので便利ですよ。

蘇州と言えば中華の文化発祥の地です。
中国文明は長江のほとりが発祥ですが、それが蘇州です。アヘン戦争時に経済的優位性は上海に移っていますが、今でもなお観光業、製造業においては中国でもトップレベルの市です。
有名な言葉で、上有天堂下有苏杭(上には天国、下には蘇州と杭州)というのがあります。
建築様式や文化において、中華で蘇州が大事にされていることがよく分かる言葉ですね。

■碧螺春(へきらしゅん)

蘇州の有名なお茶と言えば碧螺春一択です。中国十大名茶の1つです。
スーパーにも置いてあるので、割と知名度は高いですが、スーパーにあるものは同じ香りの偽物の可能性が高いと言われています。それくらい本物で白毫という白い毛が生えている高級な碧螺春は希少性が高いです。
味わいは濃厚な緑茶で鼻を突き抜ける花と果物の香り、2煎目以降の芳醇な味わい、海藻を感じさせる香り、この辺りが大きな特徴です。
今回は碧螺春の本物を仕入れたかったことと、碧螺春の事情を知りたかったこともあったので、蘇州行きを決めました。

コップの左側が碧螺春の緑茶、碧螺春が紅茶です。


■拙政园

蘇州にある世界遺産です。
500年前くらいに芸実家によって作られた庭園です。この芸術家は街で暮らしていることから自然が恋しくなり、蘇州のど真ん中に自然であふれる庭園を造った、みたいなことが書かれてありました。
僕の中国茶のお師匠様はデザインや芸術関連に非常に秀でているお方で、この庭園はすごくいいと言っていました。

芸術センスが皆無の僕でも、なんだかすごく美しい場所だと思いました。
そういえば薬草コーディネーターの資格を取る際に、薬草ガーデニングで庭園の美しい作り方の基礎みたいなものを試験勉強のために学びましたが、全部忘れましたね~。本当、僕は興味のないことに対してはダメダメです。

友達がレンコンの実を道で買って食べ歩きしていたことに驚きました。
あまり味はなかったですが、彼女は好きなようです。

隣に蘇州博物館があったのですが、4日先まで入場券が売り切れているとのことでした。。
少し離れるのですが、蘇州博物館西館は結構空いたようです。(行ってませんが)

■平江路

石畳の道に沿って運河が続く蘇州の最大規模の歴史地区です。運河を挟んで観光地と昔ながらの風景を残した地区と両極端になっており、ぜひ観光側以外も見てみてください。値段も途端に変わります。
大通り沿いはやはり観光地価格って感じですね~。
行けませんでしたが、ここにある同得興という麺料理屋さんが有名で美味しいようです。
ちらっと覗いたらわりと高めでしたが、現地の人も行くとのこと。

初日はここにある、明堂青年旅舎で泊まりましたが、部屋の雰囲気がとてもよかったです。
古い中国の感じ!

■獅子林(シーズーリン)

太湖(蘇州にある大きな湖)の石を使って作られた迷路のような庭園。
異形的なオブジェが凄く多く、昔から詩人や水墨画家がきて獅子林のことを書いたりしているようです。
それ以上はどういう場所なのか読み取れませんでした;;

■山塘街(シャンタンジエ)

写真より、こちらのライブ動画を見てもらえたらと思います^^
https://www.youtube.com/watch?v=VqYZh3Wf8NM

杭州から北京に繋がる大運河の途中に整備された蘇州の港。
昔ここで蘇州の工芸品を積んでいたようです。現在は遊覧船が多く発着しています。
ここでライブしました!夜の景色は素敵でした。
付近はお店でいっぱいですが、観光地価格でした。
少し外れた大通りの店なんかにいくと、同じものが安く買えますよ。
羊肉串もおいしかったけど、高かった!(18元)

■寒山寺、楓橋

山塘街から寒山寺まで遊覧船も出ているようでした、人が多くて乗れませんでしたが。。。
普通のド平日でしたら、めちゃ人は多かったです。

寒山寺は500年くらいのときに建てられたお寺のようです。中にこの寺に関する有名な詩があちこちに書かれていました。

僕には読めませんが、友達が意味を教えてくれました。
”月が落ちて鳥が鳴くとき、漁師の灯が明かり眠れない夜となる。寒山寺の夜中に船から客が降りてくる”
これはこの景色を見ているときの詩人の感情を表しているようで、悲しいときに見た悲しげな景色を詩にしているようです。
仕事がうまくいかず、内乱もあり、異国の地で自分の国の王のことを心配しているときの詩のようです。

■金鴨湖景区

夜景で有名な公園です。
僕が蘇州に滞在している間、毎日大雨でした。
このときは追加で雷も落ちてきてくれました。

どうでもいい情報ですが、僕は超絶晴男です。
コンビニ行こうかなと考えた瞬間に雨が止むし、僕の洗濯機が止まる音でも雨が止みます。
インスタライブの日も雨予報でしたが、事前にしっかり止みました。
外で大事なことがあるときは僕を呼ぶと良いですよ。

■古鎮同里

蘇州の中でも最も昔から存在しているとされる町です。
中心地から35㎞ほど離れており、地下鉄⇒タクシーと乗り継ぐ必要がありますが、どうしても行きたかったので行きました。
景色は抜群に良かったです。
都会から離れることが静かだし、環境もよく、次蘇州に来ることがあればここでホテルとろうと思いました。
川沿いにある茶館でお茶飲んでる人がうらやましかったなあ。
たまたまこのとき一人行動だったので、あまりみせには入らずそそくさと観光を済ませました。

■お茶

蘇州には茶城が3カ所あります。
・蘇州美地茶城

駅からも近く、一番落ち着いて回れる感じの場所でした。
店の数は20くらい?多くはなかったです。茶城というより、モールの雰囲気でした。

ここの芳芳茶行さんで色々と話し込んで教えてもらい、今後の取引の話をしてお別れ^^
特にこちらで飲ましていただいた碧螺春と碧螺春の葉で作られた紅茶がとても美味しかったです。
滞在中に蘇州で困ったことがあったらなんでも聞いて、と言ってくれて、実際に観光で困った際に何回か教えてもらいました。

兄妹でやられているようで、お姉さんが社長とのこと。社長さんも29歳。
やっぱり中国は独立精神がすごくて皆偉いなあ…。

・蘇州港龍国際茶城


全体的に高めの値段の茶城。
知り合いに紹介してもらった会社があったので、ご挨拶に伺い、碧螺春の歴史等等について色々教えてもらい、お昼もごちそうになってしまいました;;
ただ、それ以外の店も結構見て歩きましたが、茶器店も含め全体的に高い^^;
一般の方は行かなくていいと思います。

・蘇州市茶葉比発市場


比発とは、卸売りのことです。少なくても1斤(500g)からしか売ってくれません。
茶器店も含め値段設定はかなり安いです。物も高級茶葉ではありませんでしたが、各地のお茶がありました。

蘇州全体的にいれることですが、やはり内陸の方の茶葉は少なかったなあ…
日本は大概上海の会社とかから仕入れたりしているので、やはり内陸のお茶は出回らないんですよね。
個人てやると輸入手続きめんどいし。


僕が持ってる内陸の茶葉の強みをしっかり活かしていければと思います。

■食べ物!

・水晶湯麵


蘇州は麺料理が有名です。蘇州の麺はどれも美味しいと噂です。
あっさりしているけど、油もあって美味しかったです。大好きな鴨の頭をトッピングしました。
脳みそが美味しいんです^^

こちらは獅子林の近くの伟纪奥灶面馆という店です。わりと並んでいたことから、ぴんときて入りましたが、多分正解だったと思います。
中国の店を選ぶ基準は、値段が安め(観光客向けでない)、人が多い(人が少ない店ははずれ)、この2点です!

・麺黄


いわゆる皿うどんのようなものでした。
それ以上でもそれ以下でもなかったです。。
蘇州は湖でとれたエビの料理が有名で、これにも沢山エビが入っていました。
右のは友達が頼んだ水晶湯麵です。

・魚


これは、松鼠桂魚という料理です。
太湖の桂魚という魚をフライにしたものです。リスに見た目が似ている?ことからこの名前だそう。
なんというか美味しいんですが、蘇州料理は全体的に味が甘いです!
これはかなり有名な現地の人も行く高級レストラン「小円楼」というとっころです。
注文したもの全て甘かったです。。。

・角煮


これも超甘かったです!笑
美味しかったですけどね。

蘇州紹介はこのくらいです。
今回は5泊の短い旅でした。
本当に全然帰りたくなかったです笑

きっともう、日本に居場所はないのかもしれないなあ…。