昨日勐海(モンハイ)で遅くまでお酒を飲み、ホテルに戻ったのは0時くらいでした。
この日も早く起きてバスでリンツァンへ。
短かったですが、シーサンパンナとお別れです。
このシーサンパンナの交通宾馆というところのバスターミナルから出発しました。
9時に出発して、到着は15時予定!約6時間かかるとのこと!
日本で大阪でバスで6時間乗ったらどこまでいけるだろうか。
道は整備されているので道中かなり飛ばしていたので、本当に遠かったのです。
知らない土地は全て観光地です。
シーサンパンナからリンツァンにかけてのバスからの風景は素敵でした。本当に田舎です。
このあたりの中国の田舎の暮らしについては、次の大理の記事で詳しく語りたいと思います。
運転手さんは陽気な方で、ずっと話をしていました。
昼ご飯を買っていなかったので、途中で乗ってきた白族の女性がたべかけのリンゴをくれました。
代わりに日本のお菓子をあげました。中国では割と普通の後継ですね。
目指していたのはこちら、雲峰茶業さん。
以前知り合って、雲南省に来る機会があればぜひ寄ってほしいと熱烈オファーを受けていたので、行かせていただきました。このイケメン社長が語るお茶の価値観や製法がにすごく興味があり、しっかり話してみたかったのです。
リンツァンは雲南省の中でも特別有名な場所ではありません。周りに有名な茶山もありません。
だからこそ、人々の記憶から忘れ去られた原風景があります。
最も古い樹齢2700年の古樹からとれるお茶は”野韻”という味わいがあり、これはリンツァンの古樹からしか味わえないものだそうです。
”韻”とは、お茶を飲んだ際に口に残る余韻の味わいのことで、様々表現があります。
例えば、福建省の岩茶なら有機的な味わいを”岩韻”、鉄観音なら”音韻”、色々あります。
これらはリンツァンのように、独自の茶農家さんが表現している場合もあり、大陸内すべての余韻を把握している人はいないと思います。それぐらい種類も多いので。
社長さんは野韻を”汚染のない原生林の息吹”と表現していました。
味の正体は強烈な花香です。
古樹の中でも高木で大葉種しかこの味わいを持てないとのこと。
この女性と二人で経営しているようで、二人とも社長とのこと笑
この方の泡茶がシンプルで無駄がなく、すごく好きです。Youtubeに動画のせてるので見てください^^
基本的に取り扱っているのは雲南省特有の大葉種の古樹関連。
チャノキと一口にいってもDNAや種類の違いから、葉の大きさなんかも全然違います。
雲南省では大葉種が多くあります。やはり熱帯の国の植物は雨が多く日差しも強いので、葉脈が強く太く育つので大きくなるのだと思いますが、言う人によれば気候は関係なく海抜が高い影響だと言ったり、ただ単に種類が違うだけだと言ったり。
見解は人それぞれでよく分かりません笑
このあたりの自然の影響による部分をかみ砕くのも無粋ってもんでしょう。そういうことにします。
大葉種は葉が大きいからといって大味になるわけではありません。むしろ繊細な甘みを宿します。
古樹も濃厚な木の香りを味わいを出します。
僕はもともと雲南のこの系統のお茶が大好きです。
とりあえず勉強用で100gを購入しました。
野韻は紅茶が一番感じやすいとのこと。
これは1斤(500g)で800元(約17,000円)なので、かなり高いお茶です!
ただのこの会社でつくってるプーアールや白茶も古樹で味わいがすごくよく、それらは4分の1くらいの値段でした。
おそらくですが、それらを日本で買うととんでもない値段するような味わいでした。
このタイプのお茶は輸入が難しいですが、いつか輸入したいです。
リンツァンの高木のお茶は一切農薬を使っていないとのことなのですが、輸入時は検査結果を求められるので、
どのような手続きになるかよく分かりません。
雲南省では、高木には鳥が来て虫を食べてくれるので、農薬が不要なようです笑
低い樹は全て農薬を使うらしいです。
一通り調整が済んだので、食事へ!
村一番のレストラン近水楼に連れてきてもらいました。綺麗なところでした。
こういう円卓で食事をすると、この日は3人だったのでいいですが、あちこちから質問がとんできます。
僕が外国人なのでなおさらです。
一人が喋った内容に被せてばんばんとんでくるので、本当に聞き取れません笑
このお二人はガンガンくるタイプではなかったので、落ち着いて話せました^^
リンツァンの名物は、臭菜(チョウツァイ)と牛肉だそうです。
臭菜は、奥の卵で包んでるやつです。においをかぐとくさいですが、食べるとすごく美味しい!
牛肉は穀物を使わず全て野生の草だけで育てて太らせているので、味が甘いとのことでした。
食べた感想は、、、よく分からなかったです。が、育成のこだわりは感じました。
こういった田舎の生産のおかげで、街は助けられているのです。
食事が終わり、再度会社に戻ってお茶をいただきましたが、その際の景色が凄く素敵で写真を何枚も撮りました。
20時くらいです。中国は横に広いですが、標準時間は北京時間なので、西にいけばいくほど夜が明るいです。
そしてタクシーでリンツァン市中心地内、駅近のホテルへ。
こちらも一泊2,000円くらいのホテルでしたが、すごく綺麗でした。
あと、リンツァン市内の朝と夜が驚くほど静かでびっくりしました!
中国はいつでも外がクラクションとかうるさいのですが、まるで日本ののような静けさ!
あまり知られていない田舎にいくとこんなんなんですね。
ちなみに中国では10年ほど前から電動バイクが主流になっているので、車の走行音自体はものすごく静かです。
日本のような暴走族も存在しません。
ただ、クラクションを鳴らしていい基準が日本と違い、歩行者に気付かせるために鳴らすのはアリなんです。
日本では×ですよね、だからみんなあんなに気軽に鳴らしまくるんだと思います笑
リンツァンの朝です^o^
こちらがリンツァン駅。ここから新幹線(高鉄)に乗って大理へ行きます。
この駅が本当に綺麗で。
こちらは大理に向かう際の景色ですが、雲がなければ山がきっと綺麗です。
中国の旅も手慣れたものです。どこにいっても困る気がしません。
雲南から四川へ帰る途中の隣のおっちゃんと仲良くなり食べ物の交換笑
名前忘れましたが、果物もらいました。美味しいといったらさらに2つくれました。
味はみずみずしい芋って感じでした。果汁が凄くて、甘さ控えめで、僕の好みでした。
2時間ほどで大理です!
大理はまた別の記事で書きます!