こんにちは。世界樹の人です。
中国から帰国しました。3週間程度の滞在となりました。
内容としては、7割:临沧で製茶、1割:勐海で品茶・買付、1割:武夷山で品茶・買付、1割:観光、みたいな感じでした。
こちらは中国高鉄の様子です。仕事できるだけの環境はあります。
今回びっくりしたのですが、電車の中で大声で喋っている乗車客は巡回している駅員?に注意されていました。
注意されても喋ってましたが、それでも総体的に凄く静かになったなあと感じました。

雲南省 临沧市



こちらが临沧です。
雲南省のプーアールの産地として最北端に位置する市です。とても静かでゆっくりとした時間の流れる場所です。
南のシーサンパンナと違って、ジリジリとした日差しは少なく、とても過ごしやすいです。
湖の写真は玉龍湖という街の中心にある人口池です。
主に坝糯寨という村で、冰岛系の生茶を作っていました。
ここでは前から関係のある製茶会社の社長さんの家に泊まらせていただき、生茶を1から一緒に制作していました。
この辺りの生茶は糖のような甘さと透明感のある余韻、所謂冰岛系の味わいが特徴です。
今年の雲南省は勐海の方もそうですが、4月上旬に雨が少なく、晒干という最後の乾燥工程を予定通り行うことができ、非常にできがいいです。
2022年以来かもしれません。もしかしたら今年の茶葉は数年後、味も価格も結構伸びているかもしれません。



これが村の景色、社長さんの家です。
毎晩料理にで使った火を、遅くまで薪を焚べ続け、深夜まで火を囲んでお酒を飲んだり、喋ったりします。
この村の茶商たちは標準語を話せますが、それ以外の外部と接触を持たない方々は話せません。でも少しづつ何を言っているか分かってくる不思議。
相手によりそう中国語同士の会話で、なんとかなるのです。


こちらが私の制作した生プーアールです。そんなに製茶の経験は多くないですが、今までで最高の出来です。
晓龙と呼ばれているので、暁青生普と言う名前で販売します。
日本に大量に届くのは、少し先になります。
まだ青香が強いですが、1ヶ月ほど経つと落ち着くはずです。国を跨ぐと気圧や気温等の変化で茶葉の成分が不安定になるため、プラス1ヶ月くらい日本に慣れさせたいので、飲み始めれるのは3ヶ月後くらいです。
こちらの写真は私の店で乾醒をさせているところです。
临沧はやはりいいところです。雲南の中でも特別静かで、空気もよく、過ごしやすいです。
今回は長く滞在したのでますます好きになりましたし、また会いたいと思う新しい出会いもありました。



こちらは有名な冰岛です。
冰岛といっても、冰岛五寨といって中には5つの村があり、それぞれで味も価格も違います。
一般的に最も高級で価値が高いのは冰岛老寨で、この話私が写ってる石碑がそこです。
大きな木を前にしている写真は、老寨の中の1番の古樹、通常古樹王です。
こちらは単株(この木の葉だけで作った茶)で1kg10万円以上はします。今回この村で製茶をする気のいいおっちゃん家族と仲良くなったのですが、その方は古樹と大樹の混采(同じ条件の木の葉が色々混ざる茶)を作っています。
大樹のものが痺れるうまさでした。それでも値段は非常に❤️でしたが、価値があるうまさでしたので買いました。



そのおっちゃんが作った白毫银针と生茶です。
泡茶の仕方も凄く繊細で上手でした。


こちらは博尚土陶の職人さんです。
これは日本でも中国でも知られていませんが、临沧博尚镇周辺で継承されてきた粗陶で、その起源は近代工芸ではなく、雲南西南部に広く見られる先史的な土器文化の延長上に位置づけられています。
臨滄一帯では新石器時代以降に紅土を用いた低温焼成の土器が確認されていたらしく、民族考古の分野では紅陶系統として整理されている、生活に根ざした古い道具です。
これは手捏ね成形や簡易な焼成窯によって作られ、日常の炊事・貯蔵・発酵等等の用途に用いられており、高級志向で芸術的な絵付けがあるものではないため、実用的で安価で使いやすいといった具合のものです。
この職人さんは家の裏の山から土をとって捏ねて焼くという、全ての作業が半径50mくらいの範囲内で完結するという非常にその土地をに根ざしたやり方で代々400年以上やってきています。
今回販売の話まで漕ぎ着けたので、今私の店でも置いています。とてもシックで私好みです。
雲南省 普洱市(プーアール市)

临沧から勐海へ移動する際に、途中で普洱市(プーアール市)があるため、今回初めて寄ってみました。
1泊して主要な街の中心地や、茶馬古道、茶馬古街も周りました。
プーアール茶の名前を冠する由緒正しき街ですが、今は北部の临沧、南部の勐海の方が高級で有名な茶を作っていると言っていいでしょう。
プーアール市は景迈山という有名産地がありますが、そこまで価格は高騰しておらず、寧ろ健全な販売状況を持ち続けていると言えます。

今回現地の茶商さん幾人かと話をしたのですが、临沧やシーサンパンナの方の価格はやはり不健康に見えているようで、地元の質が良く安い生茶が一番だと考えている風でした。
味は、蜜のようなもったりとした甘みがあり、余韻も何から何までとにかく甘く、特に老茶になると黒糖のようなもったり感もでてきます。
正直私は景迈山付近の茶の味は、3年目くらいまでは好みますが、それ以降となると少ししつこく感じてしまいます。
が、煎を重ねるごとに甘くなる層はファンも当然多いでしょう。

このプーアール市の酸醋米线がとても美味しかったです。
酸味が効いていて濃いめの味付け。


プーアール市博物館がありました、廻りました。
内容の半分がほぼ共産党を称える内容になっているという、中国の博物館あるある。




こちらはナカリの茶馬古道です。
プーアール市から少し北にいったところにあります。
プーアール市はなぜこの名前になったかと言うと、プーアール茶を各所に郵送する巨大ターミナルだったからです。
茶馬古道は今回3箇所を見ましたが、今までも2箇所を見てきました。茶馬古道というのはいろんな場所にありますが、それぞれは集積・輸送手段の変更、販売を行う結節点が複数存在する点の道であり、
それらの点をつなぐ線こそが、茶馬古道だと考えています。
その結節点ごとに色々な役割があり、例えばナカリは宿泊や馬の交換、休憩場等で栄えた場所でありました。
巨大ターミナルであるプーアール市の外縁に出された別の役割を持たされた大きな点の一つです。



街中はかなり観光地化されていましたね。
朝に行くと誰もいなくて、夜になったら人が集まる聞いたので、日中はナカリや博物館に行き、その後18時くらいにここに戻りました。
18時でも誰もおらず、19時くらいから急にぞろぞろと人が集まり、あちこちで皆で踊ったり、演者さんが踊ったり、とても賑やかな場所になりました。
特にこの花の中で踊る女性が素敵すぎて、、
写真うまくとれていませんが、土鶏がめっちゃ美味かったです。美味すぎて2日同じ店で食いました。
土鶏は、放し飼いされた地鶏の意味がありますが、場所によって色々意味は変わることもあるそう。
ブリのような身質と油がありました。
雲南省 勐海
シーサンパンナタイ族自治州の中にある、勐海県です。
こちらでは製茶まではしません。産地と製茶状況の確認を行い、価格交渉と買い付けです。
老班章34号という、老班章に区画番号を持っている会社の社長さんと仲良くさせていただいており、また、この会社は若手が多いので居心地がいいです。


2年ぶりに行ったら会社が大きくなってた。
やっぱり老班章はすごいなー。
そして2年前の皆は一人を除いて皆在籍していた^^


主に買い付けるのは賀開と老班章の茶です。
賀開の方は、あまり日本で見られない産地のものです。有名産地ではありますが、他の産地と比べてそこまで名が通っているわけではありません。
老班章は別格ですが、そちらは強い余韻がありますが、賀開はもう少し抑えめで、白桃のような甘みのあるバランスの取れた生茶です。
賀開は単株、老班章は混采(周りのだいたい同じ条件の別の木の葉と混ぜたもの)で仕入れています。
老班章の単株や古樹となると買えるような値段ではないし、普段楽しむ飲み物としてはすこし逸脱した感があります。
やはり、茶は生活に寄り添ってくれるものであってほしいです。



こちらは賀開です。





そしてこちらが老班章です。
茶山の中の建物まで大きくなってた。
やりてすぎる。。。





勐海の茶馬古道です。
こちらは入場料がかかる割に、あまり整備はされていませんでした。内容は面白かったです。
しかし、本当か嘘か、第二次世界大戦で日本軍が雲南の茶葉を焼いたというような記述がすごく多かったです。
中国での歴史教育は基本信用していないところもありますが、これは本当なのか…?
寧ろ元寇の時に大理帝国の人が日本人を奴隷にして持ち帰ったという歴史が日本にはありますが、
中国的には元寇はチンギスハンが勝手にやったというので、この辺の話は国同士噛み合わないところがあるでしょう。
茶馬古道は、一般的には馬で茶を運んでいたと説明されますが、石碑はチベットの馬と茶を交換していたから茶馬古道だと書かれていることが多いです。
しかし、ナカリの石板にもあるように、実際には雲南から北京や香港方面にも道が伸びているので、馬で運んでいたからという認識も正しいでしょう。
もっというと、私は茶馬古道は道ではなく、点の集合だと今回理解するに至ったので、その点を繋ぐ線部分はただの交通痕跡でしかなく、重要なのはその各地にある集積等を行う結節点であると考えます。
勐海のこの場所も点の一つで、ここは観光地というより資料館として残っているようなところです。
全制覇したくなってきました。
福建省 武夷山
福建省の岩茶の核心地、武夷山。



この岩が混じる山の風景は、まさに武夷山という感じでしょう。
あまりにも有名過ぎて、武夷山に行きたい茶飲みは非常に多いと思います。私は初訪問でした。
昨年、武夷山で岩茶を手がける中国人が日本旅行中にふらっと私の店にお茶を飲みにきてくれて、意気投合し、案内してくれることになりました。




こちらがその兄貴です。彼は肉桂、水仙、老樹、105(金観音)、奇蘭、等かず多くの品種を抱え、それぞれにあった製造工程で製茶を行う会社の社長です。
大红袍の母樹の前まで連れて行ってくれたので、一緒に写真を撮りました。
産地、工程、全て見せていただき、20種の品茶もさせていただきました。
岩茶は日本ではファンも多いし今後も販売は続けていきたいと思っています。
そのためにより深く理解するために今回武夷山を訪れました。




武夷山といえば荘厳な雰囲気のある岩山、、という雰囲気で、入る前はちょっとびびっていたのですが、
いい意味で期待を裏切られる雰囲気がありました。
素晴らしい生態系と美しい景色、のどかな空気があり、滞在中一緒に仕事している人が皆、14時ごろに「そろそろ昼寝する?」と言うのです。
これは私の感覚ですが、雲南の海抜1500mの地盤から立つ大きな山々は、特に老班章は圧倒的なプレッシャーがあり、その雰囲気に飲まれそうになります。
立ちくらみに近い、まるで入ってはいけない聖域に足を踏み入れたかのような、強い夏のジリジリとやけるような雰囲気を感じます。
対して武夷山は、誰でも入ってきていいんだよと言わんばかりの優しい雰囲気があり、何も気にせず立っていられる感覚がありました。
当然、人によって感じ方は違います。中で私が出会った人や聞いた話なんかにもよると思います。
雲南はまだまだ野生感が強いですが、武夷山は生活が文化として存在するかのような、人が作り上げた整然さもあり、とても過ごしやすかったです。
そして面白かったのが、シエスタ文化。
武夷山の人たちの生活リズムはすごくゆったりで、中国の朝は基本的に早いですが、12時前まで店が開かず、しかも15時くらいになったら「そろそろ昼寝する?」みたいな会話を皆がしだします。
これは、岩茶の製造工程が夜間にもかかるということもあると思いますが、なんだか聞いてて可愛かったです。
↑の写真は揺青の途中で、香りの違いを嗅ぎ分ける職人さん。香りの違いを感じ取って機会を止めます。
超かっこいい。。

福建料理は、福州と武夷山の方でだいぶと味が違うそうな。どれも癖がなく美味しかったです^^
ちなみに右端に少し映るのは、元うちの常連の中国人の男の子です。
以前大阪に住んでいて、今帰国していますが、お茶に興味があるので連絡したら武夷山まで来たので僕の会社の写真という体で一緒に廻りました。
これが今回の買い付け製茶の約3週間の滞在でした。
西安にも行きたいけど、今年はもう無理かな、、だいぶ動いたし、お金もかなり使いました。
あとは今から、日本でしっかり売ることを考えないといけないです。
今回買い付けた茶葉は、店内・ネットショップにて販売していきます。
2年前は中国にいた時間が長くて、昨年別事業の関係で日本にいる時間が長くて、今年は間を取れたらなあと思っていましたが、なんとなくやっぱり日本が落ち着くなあーと感じました。今回。
今回特になぜか、いつも気になっていなかった中国の不潔感とかが気になってしまって、900円くらいのホテルとかもなんか落ち着かんなーとか感じてしまいました。早く日本に戻って消毒とか洗濯をしたい気分になるというか。。
これは歳でしょうか。。
というか、日本より清潔な国ってあるのでしょうか。日本人って海外で暮らす上で微妙にハンデありますよね。
私レベルの不潔男でも、暮らすとなればトイレとお風呂は別でないと気になりますし。
なにはともあれ、今回仕入れた茶葉でしっかり店の方をやっていきたいと思います^^
それでは、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
